東北のマンション管理組合が情報交換するブログ。

福島県福島市在住のマンション管理士が書いてます。管理費の節約・修繕積立金の不足・理事会・リプレイス。マンションは快適ですが、未解決の問題も山積みです。文章が長くて申し訳ないです。

超高層マンション、暮らしてみれば…  

こんにちは。高層にすら住んだことの無い管理人のコンドーです。東北地方でも福島県内でも、『超』高層といわれるマンションはほとんど無いのですが、最近はちらほらと見られるようになってきました。今回はそんな超高層マンションの最上階に住んでいる方の体験記をご紹介します。

もちろん超高層とまでいかなくとも、10階建や15階建であれば、この辺の戸建てが中心の地域では周辺の住まいより標高が高いです。そういう場所、例えば地上50m(14階位でしょうか)に住んでいると「景色や夜景がきれいでしょう」とか「地震の時には結構揺れるでしょ?」といったことを周囲の方に言われてらっしゃるのではないかと思うのですが、この本の著者はもっと高い所(20階)に住んでます。その世界は是非教えていただかねばならないと思い本を手に取りました。

ちなみに建築基準法では「超高層」とは60mを超える建物と定義していて(建築基準法施行令第36条第3項)、階数でいうとだいたい17〜18階以上の建物のことです。構造計算は国土交通大臣の認定が必要になる建物です。一般的にマンションに限らないで超高層ビルというと、地上100m以上のビルを指すというご意見もあります。

超高層マンション、暮らしてみれば…


(感想)
東京でも初期に建てられたという28階建ての超高層マンションの20階に住む児童文学作家が執筆されています。著者は建築や構造に詳しい方ではないので、建物的な鋭い考察のようなものは見受けられないのですが、マンションの高層階に住んでいる方の心境の理解に役立ちます。

超高層に住むことの魅力として主張されていることは全編を通して一貫していて、何といっても眺望であるようです。窓の向こうの遮るものの無い景色に降りしきる雪、自分の為だけのような夕日、街中の花火大会が見える生活。やはりそこが魅力だそうです。私も憧れます。

私も以前に自分のマンションの最上階にお邪魔したことがあります。季節が春だったので、眼下に川べりの桜が見えましてそれはそれは感動ものでした。

一方で困った事として紹介されているのは強風です。バルコニーに洗濯物を干さないよう促す館内放送が流れるほどというのは驚きです。さらにバルコニーでのガーデニングを試みるも強風によって植物が思ったように育ってくれない、とか。

続いて、高層階に住むことに起因する精神的な悪影響も挙げられています。よく言われることですが外出が億劫なために運動不足になることはやはり著者も実感されているそうで、運動不足解消の健康グッズがたまるそうです。もう一つは新鮮な情報でしたが、お年寄りには高層に住むことはどうも精神的な負担があるようで、慣れるまでの期間は動悸や不安感のようなストレスのケアが要るようです。
ここからは私の意見ですが、超高層に住む価値にはステイタスという心理も働いていると思います。以前、様々な価格帯のマンションのモデルルームに同時期に行った時のことですが、その中では安目のマンションの販売会社の方に言われたことで覚えています。それは「高いマンションの低層に住むより、同じ値段なら安いマンションの高層に住んだ方が気持ち良いんじゃないですか?」というもので、なるほどそういうものかと思いました。(一応断りを入れておきますが、私見ではそうは思いません。理由は価格帯も生活環境の要因と思うからですが、長くなるので別の機会にします。)

もう一つ超高層マンションに住むとして気になる事は、普通の高さのマンションより経費がかかる可能性についてです。例を挙げると、高さ31mを超える建築物には、原則、非常用の昇降機(エレベーター)の設置義務があり(建築基準法第34条2項)、この非常用エレベーターのコストも気になります。さらに、この非常用エレベーターの乗降ロビーというのは、仕様が一般のものより手が込んでいることも多少のコストアップにつながっていると思います。

さらに31mを超える建物は、原則、機械換気設備や空気調和設備のための中央管理室が必要です(建築基準法施行令第20条の2、第一項第二号)。これは設備自体の規模が大掛かりになって、当初のコストや維持コストがかさむ気がする事を意味するだけではなく、その中央管理室に常時勤務する人の人件費にも派生します。

さらに、超高層では免震構造や制振構造といった高度な技術を採用しているケースが多いと思うのですが、それらは地震のエネルギーを吸収するオイルダンパーや、特殊なエキスパンションジョイントや、ボールベアリングのような転がり支承や、積層ゴムに鉛の入ったダンパーやらを複雑に使用しています。それらの点検費用も相場が分からないので不安もあります。

確かに、高グレードな建物は地震時の被害が少なくて結果的には低コストになるということも考えられるので、この辺はフェアに比較しないと判断できません。しかし自分だったら、超高層マンションの低層部分に住む選択は今のところメリットが分からないので絶対しないです。もちろん超高層階にはぜひ住んでみたいです。
[ 2007/03/12 00:39 ] 参考書の紹介 | TB(0) | CM(2)
初めて書き込みをしています。名古屋北西部にあるマンションで監事をしています。(昨年は理事長でした。)最近このブログを見つけました。興味深い内容が多いので参考になります。

本題の超高層マンションについてですが、確かに居住す売るには快適そうですね。
しかし管理をする(管理組合の立場)としては、居住者の所得層の幅が広そうなので修理一取っても意見が分かれそうな気がします。
私は、同じようなグレードの人が住んでいる所がいいですね。
[ 2007/03/24 11:59 ] [ 編集 ]
>>みつえもん様
ご訪問ありがとうございます。これからもお気軽にコメントいただけると幸いに存じます。

最近私が思っていたことは、管理組合での議決権は占有面積比でだいたい決まっているので、価格比で考えると高層階の方は気の毒なのかな、ということです。
ただこの場合、高層階に多い議決権が複数付されている広い住戸であっても、区分所有者お一人としての負担(役員や当番)は他の階の方と一緒ですので、その点はラッキーなのかな、ということです。

話題がそれてしまって恐縮ですが、一度は超高層部分に住んでみたいと思っている管理人でした。
[ 2007/03/24 19:45 ] [ 編集 ]
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