師走ですがいかがお過ごしでしょうか。管理人のコンドーです。本日は、阪神大震災による被災区分所有建物の再建のニュースの紹介です。
大地震を被災してからの復興は誰にとっても大変なことと思いますが、所有者(オーナー)が単独である住宅やテナントビルは、復興までの計画を比較的単純に進められるでしょう。一方、区分所有により所有者が多数であるマンションの再建には、法定の手続きや合意形成が必要であり、想像を超える時間と労力を要すことがうかがえるニュースです。
阪神大震災13年を前に半壊の芦屋マンションが再建終了
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071206-00000921-san-soci
12月6日
芦屋・震災で半壊マンション 戦いの13年「復興」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071206-00000108-san-soci
12月6日
■高齢者購入資金肩代わり 管理組合
平成7年の阪神大震災で半壊し、再建方法が10年以上まとまらなかった兵庫県芦屋市翠ケ丘町の「翠ケ丘マンション」が今月9日、再建工事を終える。ローンが組めない高齢の被災者のために管理組合が購入資金を肩代わりするなど知恵を絞ったが、新たな住まいに戻る住民はわずか12世帯。「長かった。やっと元の住まいに戻れる」。来年1月17日で震災から13年。住民の生活の「復興」がようやく始まる。
昭和41年に建設された同マンション(4階建て、48戸)は震災で壁にひびが入るなどし、半壊の被害を受けた。しかし解体するか、建て替えるか、補修にとどめるかをめぐって住民総会での話し合いは毎度紛糾した。
被害が半壊だったため、「まだ住める」との意見が出る一方、「再び地震が起こって倒壊したら誰が責任を取るのか」と、建て替えを強く求める声も。震災後の金銭面の不安も含め、それぞれの意見を尊重するあまり意見集約ができず、再建策は宙に浮いたまま時間だけが過ぎた。
話が進み始めたきっかけは、平成15年に建物検査で判明した基礎部分の損傷。翌年、マンション管理組合理事長に就任した尼子尚造さん(61)=同県西宮市=が「再建の最後のチャンス」と決意。母親が住民だった縁で復旧対策委員長となった深見和男さん(79)=芦屋市=と二人三脚で住民の説得を始めた。
尼子さんは芦屋育ちで、昭和52年に翠ケ丘マンションを購入。震災当時は福岡市に単身赴任中だった。被災地に戻り、震災の2年後、家族とともに西宮市内に一時転居した。
建て替えまでの道のりは困難を極めた。ネックになったのは、1戸平均約1350万円もかかる再建費用。高齢の住民はローンが組めず、「ここを出たら生きていけない」という悲痛な声も上がった。
尼子さんらはデベロッパーの協力も得て、管理組合が区分所有権を高額で買い上げることで転居を希望する人が近隣の中古マンションを購入できるよう、計約5000万円の資金を工面。国と県などから約1億円の再建補助金を受け、一昨年9月、ようやく建て替え決議にこぎつけた。
総工費約10億円の新マンションは、5階建て41戸。名称も「ヒルズ芦屋翠ケ丘」に変更した。9日には工事関係者らとともに完成を祝い、15日からは鍵渡しが始まる。
再建計画を牽引(けんいん)した尼子さんの支えになったのは「少年時代を過ごした芦屋に戻りたい」という強い思いだったといい、「住民間の調整には苦労したし、これほど時間がかかるとは思わなかったが、ようやく終(つい)の住まいに戻れると思うとほっとする」と話していた。
◇
【用語解説】阪神・淡路大震災のマンション再建
全半壊した兵庫県内の分譲マンションは172棟で、区分所有者間の合意の難しさから、震災約13年の現在も、3棟が再建途上にある。六甲グランドパレス高羽(神戸市灘区)は県住宅供給公社に建て替え事業を委託し、昨年12月に解体工事を完了、東山コーポ(神戸市兵庫区)も今年1月、再建工事を着工。唯一めどが立っていなかった宝塚第三コーポラス(宝塚市)も昨年11月に建て替え方針決議が成立し、来春から解体工事を始める。